はじめに
皆さん、シナリオデザイナーって知っていますか?
3Dキャラクターモデルを自由に動かしたり、会話を楽しんだりすることができるエディタです。
ビジュアルプログラミングを採用しているため、ブロック操作で簡単に対話シナリオが作れます。
ここでは、サイトからダウンロードしてきて、実際に動かしてみるまでの手順を説明します。
動作環境
インターネット接続環境(音声認識をさせるときに必要)
手順①
まずは、https://commucraft.amivoice.com/download/からパッケージをダウンロードします。
scenario_designer.zipをローカル環境に落としてきたら、解凍して下さい。
フォルダの中に、designer.exeファイルがあります。
これをダブルクリックすると、エディタが起動します。
外部サイトから、自分で様々なキャラクターの3Dモデル(.pmd)をダウンロードし、modelフォルダの中に置くことで、キャラクターの種類を増やすこともできますね。
手順②
まずは、シナリオファイルを作りましょう。
上図のローカルリポジトリと書かれている場所で、右クリックをして下さい。
「シナリオを新規作成する」という表示が出てきますので、迷わずクリックをします。
すると、シナリオファイルが生成されます。このシナリオファイルに対話シナリオを作っていくことになります。
作成したシナリオファイルをダブルクリックすると、下図が表示されます。
シナリオ遷移画面に①という数字が表示されていますが、これはシーンになります。このシーンを組み合わせていくことで一つのシナリオを完成させるイメージです。
(例:①を挨拶シーンとして捉え、挨拶に関する動作を記述する, ②を趣味シーンとして捉え、趣味に関する会話を記述する、①と②をつなげることで、挨拶の後に、趣味の話をする対話シナリオが誕生する。)
下図のように、シーンを追加するためには、メッセージマークのボタンをクリックします。
次に、そのシーン内のどのタイミングで処理を書くかを決定します。
ここは、難しいことを考えずに「シーン開始時の処理」を選択していただければ、問題ないと思います。
選択していただくと、エディタ右側の画面が灰色に変わっていると思います。
これで、シナリオを作成する準備は整いました。
手順③

どのように作成するのかといえば、上図のブロックをドラッグ&ドロップするだけです。
ここでの注意点は、ブロックが連結して初めて動作が繋がりますので、ブロックの溝と溝を連結させながら配置していきましょう。
かる~くブロックを連結させてみました。先ほどの①挨拶シーンを想定しています。
このような感じで、シナリオは作成できます。
では、どうやってシーン②に移り変わればよいのか?と思われるでしょうが、
それもブロックで定義されています。
末尾ブロックに注目して下さい。『シーン2に遷移』というブロックがあります。
これで、このシナリオの最後でシーン②に遷移します。
シーン②を作成する手順も同じです。シーン遷移ペインで、シーン②を選択して、『シーン開始時の処理』を選択肢、ブロックを配置していく。
この流れに沿って、シーンを増やしては、シナリオを作成する。
こうしていけば、大きなシナリオも作ることができます。
手順④
実行ボタンは、実行タブの中にあります。
シナリオ実行は、シナリオ全部を実行します。
シーン実行は、選択したシーンのみを実行します。

実行すると、キャラクターが表示され、対話シナリオを実行します。
キャラクターを変えたい
ここでは、キャラクターの変え方を説明します。
基本的に、キャラクターは外部から読み込ませることになります。ただし、拡張子は.pmdのモデルデータのみ対応になっています。
赤い矢印のボタンを押して、ダウンロード先のパスを指定すれば読み込みはできます。
読み込みができたら、モデルと書かれているところをクリックし、読み込まれたモデルに換えて、青い矢印のボタンを押すと、キャラクターが交換がされます。
音声モデルを変えたい
変更できます。また、詳細設定欄を開くと、音声のパラメータを調整できますので、
使ってみたいかたはぜひご試用下さい。
終わりに
使い込み次第ですが、動かすだけならとても簡単に操作できます。
更に、音声認識を加えたり、発話のパターン分岐を作ったりすることもできますので、
いろいろ試してみて下さい。
今回は、簡単に動かしてみたい!という人向けに説明しました。
もっと詳しいことが知りたいよ!という人は、『シナリオデザイナーを使って対話シナリオ作成してみた ~中・上級者編~』を作成するまで、もうしばらくお待ち下さい。
ばいばい(⌒ー⌒)ノ~~~